自在役人筬虫

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役人

オサムシ（歩行虫、筬虫）は、コウチュウ目・オサムシ亜目・陸生オサムシ類（Geadephaga）・オサムシ科に属する甲虫のうち、比較的大型の種が多いオサムシ亜科（Carabinae）に属する昆虫の総称。主として地上を歩き回る肉食の甲虫で、美しい色のものも多い。地域ごとに種分化があり、昆虫採集の対象となることも多く、オサムシのみの愛好家なども存在する。
オサムシの和名の「オサ（筬）」とは、機織機（はたおりき）の部品で横糸を縦糸の列にトントンと押し込み、布として一体化させる筬からきている。古式の手織り織機の中には上糸と下糸に分けた縦糸の列の間をスッと滑らせるように横糸を通す紡錘形の杼（ひ）と一体化した筬があり、オサムシの名は、なで肩の紡錘形の体をこうした形式の紡錘形の筬になぞらえて、つけられたとされている。
ヤコンオサムシ（役人筬虫）は黒色で、左右の上翅に、各３本ずつの鎖状の筋を持つオサムシ。体の背面が、銅色の金属光沢を帯びる場合もある。
北陸・近畿・中国地方と、四国に分布し、平地から山地にかけての森林や、草原の地表に住む。畑や公園で見られることもある。
後翅は退化していて飛ぶことができない。
成虫・幼虫とも、日中は落ち葉の下、土中などに身を潜めていることが多く、主に夜に地上を歩き回り、他の昆虫やミミズを捕らえて食べる。